こんにちは、さかなです。
ロードバイク乗りの悩みNo.1。
「お尻が痛い」
そうですね。
ママチャリと違って薄くて硬いサドルにずっと乗っているとお尻が痛くなります。
よね。普通は。
でもプロ選手は毎日そんなサドルで一日200km何週間も走り続けることが出来ます。
いったい何が違うのでしょうか?
お尻が痛いときにしてはいけないこと
早速行きます。
1.サドルの高さを下げる
これは特に買ってすぐの初心者がやってしまいがちです。
慣れたママチャリのサドルよりも高いからお尻が痛いんじゃないか?
という考えからどんどん低く下げてしまいがちです。
- ペダルが一番下に来た時踵で踏んでちょうど伸び切るくらい。
- 股下の長さ×0.9。
昔から言い伝えられてきた法則ですがこれらもある程度理論に基づいていますので、勝手に初心者がこの法則から外れてしまうのは良くありません。
2.ハンドルの高さを上げる
これも大体同じ理由です。
ママチャリよりもハンドルが低い=お尻が痛いとすぐ結論付けてしまってはダメです。
詳しくはこの後解説します。
3.サドルを交換する
これが一番ダメです。
なにが原因なのかわからないままサドルを変えても全く意味がありません。
(偶然うまくいく人もいますが。)
痛みの原因はサドルの高さなのか?硬さ?幅?厚み?
お尻の痛みの原因
では、なぜダメなのかをこれからご説明していきます。
痛む場所
お尻の痛みはざっくり大きくふたつに分けられます。
サドル前側
恥骨の痛み、尿道の痺れなど。
サドル前側が痛くなる主な原因
- サドルが高すぎ
- 踵が下がりすぎ
- ペダルを踏む位置が踵寄りすぎ
お尻の前側が痛いという方はだいたいこのどれかに当てはまります。
つまり、
ペダルが一番低い位置に来た時脚がほぼ伸び切ってしまうと段差の着地時に振動がダイレクトに伝わる
のでお尻の前側が痛くなります。
サドル後ろ側
座骨の痛みなど。
サドル後ろ側が痛くなる主な原因
- サドルが低すぎ
- 踵が上がりすぎ
- ペダルを踏む位置が爪先寄り
お尻の後ろ側が痛いという方はだいたいこのどれかに当てはまります。
つまり、
ペダルが一番低い位置に来た時脚が曲がりすぎてしまうとペダリング時にお尻が上下に跳ねてしまう
のでお尻の後ろ側が痛くなります。
なぜダメなのか。
サドルの高さを下げる
サドルの高さは自転車のポジションにおいて特に重要です。
お尻の痛みの項目で触れたように、サドルが高すぎるとお尻の前側が、低すぎると後ろ側が痛くなります。
そのちょうどいいバランスを探っていくのがとても大切です。
上げては下げて、地道な作業が続きますがとても大切な工程なのでめんどくさがらずに地道に行いましょう。
手っ取り早く改善したい方はフィッティングサービスを利用するのも一つの手です。
すでに経験や知識の多いフィッターのアドバイスに従って調整するのが正解への近道。
ただし最終的には乗り手の感覚や、どう乗りたいか?が重要になってきますので、ある程度の意見や質問は用意しておきましょう。
また足裏は水平、もしくは踵が少し上がっている状態でないといけません。
フラットペダルの場合は足の母指球やや後ろでペダルの軸を踏み、踵は下がらないよう注意しましょう。
特にロングライドで疲れてきたときにペダリングがブレてしまって踵が下がると、お尻の痛みや膝裏の原因になります。
疲れてきた時も無理のないサドルの高さに合わせておきましょう。
ハンドルを高さを上げる
ロングライドで疲れた時、ドロップハンドルの上部分を持ちますよね。
その時少しお尻の痛みがマシになった気がするので、帰ってからハンドルを高くしたり近くしたりする方が多いです。
ただ、そうすると今まで以上に重心がお尻に寄るので実際は痛みが悪化する可能性が大です。
前よりもさらに短い距離でお尻が痛くなってしまうかもしれません。
もし腹筋や背筋など体幹の筋力が低いのであれば、ハンドルを近くするのは正解ですがその場合は必ずサドルはもっと柔らかいクッションの厚いものにしましょう。
逆に体重が前寄りにあったほうがペダリングの際に体重がペダルに乗るので、結果少ない力で大きなパワーを発揮できます。
お尻に体重が掛かりづらくなるので、ある程度の前傾姿勢は必要。
サドルを交換する
最終的にはサドル交換が必要な場合もありますが、優先順位はだいぶ下です。
- まずロードバイクに慣れる
- サドルの高さや前後をいろいろ試す
- サドルを変える
優先順位としてはこんな感じです。
サドルは幅や長さ、厚みも全然違います。
穴あき?穴なし?などなど・・・。
他の原因を地道に潰しながら慎重にサドルを選びましょう。
単純に柔らかいサドルに変えただけだと、おそらく元のサドルよりも分厚くなっているはずなのでサドル高が気付かないうちに上がってしまっている可能性が高いです。
なのでただ単にサドルを変えるのはダメです。
しっかり高さを測っておいて、交換後も同じ高さになるよう調整しましょう。
まとめ
いかがですか?
自分に当てはまっている部分はありましたか?
自転車のポジションは本当に奥が深いです。
プロの選手はミリ単位でポジションにこだわるそうですが、ホビーライダーはそこまでやる必要はありません。
乗りたいフレームやバイクでどこまで再現できるのか見極めながらうまくポジションと付き合っていきましょう。
コメント